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TALK SESSION 新しい挑戦に、プレッシャーと喜び、その両方を楽しんた。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和

    ミズノテクニクス株式会社
    大東 智和

    氷上工場
    製造技術課

  • 株式会社 細尾 細尾 真孝

    株式会社 細尾
    細尾 真孝

    取締役

  • Vol.1 ミズノテクニクス株式会社 スペシャルトークインタビュー
  • Vol.2 株式会社 細尾 スペシャルトークインタビュー
  • Vol.1 ミズノテクニクス株式会社 スペシャルトークインタビュー

最新の競技ウエアや五輪ユニフォームも作る工場で。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和
  • ミズノテクニクスの氷上工場では、スポーツアパレル製品の設計、製造を行っています。作っているのは、スキージャンプのジャンプスーツ、スピードスケート用のウエア、競泳用スイムウエア、野球ユニフォームなど。別注やスペクトラオーダー(簡易別注)に対応しているのが特徴で、色や形を選べるスペクトラオーダーの場合は1枚からでも対応でき、2週間で完成品をお届けすることができるんですよ。

  • また、今年は、リオデジャネイロ五輪に参加する選手団のユニフォームなども作っています。オーダーは日本だけでなく、海外からも。氷上工場では、スポーツアパレルの中でも、少し特殊で手間のかかる製品を取り扱っているといってもよいかもしれません。

西陣織のプレミアムジャケットに、不安半分・ワクワク半分。

  • これまでさまざまな素材を用いてきましたが、前回プレミアムジャケットのプロジェクトに携わるまで、西陣織を使ったことは一度もありませんでした。実際に目にするまで、どんな生地や仕上がりなのか全く想像がつかなかったんです。ただ、シルクではなく、ポリエステルを用いて織った“洗える西陣織”だったため、その点では通常こちらで扱う素材に近いかなとも感じました。

  • とは言うものの、高価な西陣織ですから、失敗すると大変なことになりますが。
    裁断や縫製を行うオペレーターたちも、「失敗できない!」というプレッシャーを感じながらも、普段とは違う変わった製品づくりを楽しんでいたのではないでしょうか。不安な気持ちとワクワクする気持ちと、2つの思いがあったと思います。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和

ストレッチ素材×縫製の工夫で、より動きやすく。

  • プレミアムジャケット第2弾は、春夏同様、動きやすさと機能性を重視した設計になっています。例えば、袖の部分。西陣織の雰囲気に合うように高級感のある合成皮革を用いているのですが、実は縦横ストレッチ性のある素材なのです。もちろん、水洗いもOK。腕の動きを考えて、袖を少し前傾気味につけるといった工夫もしています。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和
  • また、表からは見えませんが、裏側を見ると肩まわりの生地の一部をストレッチ素材に切り替えるようにしました。腕を伸ばしたり、肩を動かしたりする時の突っ張り感をなくし、スムーズな動きを妨げないようにしているのです。こうした工夫は、スポーツアパレルのミズノだからできることだと思います。
    その一方で、襟元や袖口のデザインをMA-1風にするなど、注目ファッションのテイストも取り入れています。

縫製だけで70~80工程にも。「心地よく温かい」にこだわり。

  • 機能面では、秋冬向け製品なので温かさを重視し、吸湿発熱素材ブレスサーモと、熱を反射する保温素材リフレクションギアを裏地に用いています。何気なく見えるようでいて、実はここも非常に手が込んでいるのです。
    ブレスサーモというのは、少し赤い色をした綿。リフレクションギアの下にブレスサーモを用いているのですが、裏地全体に使っているわけではありません。肩まわりはブレスサーモ、ここの部分は別の綿…というように、位置によって使用する綿を変えているのです。

  • プレミアムジャケットの製造工程は、大きく分類するなら裁断・材料・マーク加工・縫製・検査・物流の6工程で、一般のウエアと大きな違いはありません。ですが、こうした細かな作業を考えると、縫製だけで70~80工程にもなります。大変な作業ですが、それによって、重すぎず、厚みを出しすぎず、快適な温かさを実現できていると思います。

トップアスリートも着る素材を、身につける。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和
  • 第1弾の春夏向けプレミアムジャケットでは、トップアスリートがオリンピックや国際大会で着る競泳用スイムウエアの生地を袖部分に使いました。今回も、世界で活躍する方々と同じ生地を用いようというコンセプトを継承し、前立ての部分にスイムウエアの生地を用いています。ファスナーを上げると隠れてしまい、目立ちにくい部分ですが、ぜひチェックしてみてください。
    また、首元にも注目を。レーザー刻印で「SuperStar」のロゴをさりげなく入れているのが特徴です。
    スイムウエアのような薄い生地にレーザーで文字を入れるのは難しく、レーザーの出力を少し弱めると文字にもならず、少し強くすると生地に穴が開いてしまう。出力のメモリがひとつ変わるだけで全く表現が変わってしまいます。

  • 速度によっても変わるため、レーザーの出力と速度を調節しながら何度も試し、ギリギリのラインを探し出すのに苦労しました。プレミアムジャケットのために編み出した技術といえます。こんな小さな部分にも、作り手のちょっとしたこだわりが隠れているのです。

今までにない面白い製品になったと喜びを感じて。

  • プレミアムジャケットについては、西陣織をはじめ、リフレクションギアなど扱いの難しい素材ばかりですし、加工にも手間がかかります。
    それでも、新しい素材に挑戦したり、手の込んだ加工を試すのは面白いものです。デザインや企画サイドの方とすり合わせ、工場でもあれこれアイデアを出しあって考えて。

  • ミズノテクニクス株式会社 大東 智和
  • 私たちが培ってきた技術をフルに活用し、さらには新しい技術も創出しながら、まったく新しいプレミアムジャケットを完成させることができました。今までにない面白い製品になったと誇りに感じています。

  • Vol.2 株式会社 細尾 スペシャルトークインタビュー